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2月2日

神の安息①

箴言14:10

武安 宏樹 牧師

①神が人の心を造られた
「神はまた、人の心に永遠を与えられた」(伝3:11)私たちは自分の心の内部をどれくらい知り、同様に他人の心について理解していると言えるでしょうか。「神はご自身のかたちとして創造された」(創1:27)この「かたち」に人の精神も含まれます。人生経験や学識を重ねても肉親でも人は完全に理解できません。でも自分で自分が分からず人と意思疎通できなければ、なんと孤独なことか。「喜びであろうと苦しみであろうと、人は孤独であることが教えられている。人の心の深みはだれにも分からず、ただ神だけがご存じである」(新聖書注解)被造物である人間は神と離れた生き方は、虚無で自己中心で異常なのです。

②人の心に住む罪
「愚か者は心の中で、『神はいない』と言う。」(詩14:1)自分を造られたのに、神はいないと言うのも、神以上に大事な「神々」が存在するのも結局同じです。造り主に背を向けて身も心も他人も傷つける罪を犯しています。それよりも、もっと悪いのは主なる神と同じ位置に自分を置き、自分が神になることです。ヨブと三友人は真摯に対話を重ねるも理解し合えず、後に神から叱責を受け、真の自分を見出すまで謙遜になれませんでした。ヨブの以前の信仰は完璧で、されど喜びに欠けていた。試練の後は悔い改めと和解から祝福が倍増します。心に苦味(マラ)あればヨブの如く、主との新しい関係に変えられる機会です。

③心を分かち合う
「喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい。」(ロマ12:15)この章の冒頭に「からだ」を献げなさいと、ここに心も含まれます。「ほかの者はあずかれない。」裏を返せば主イエスと信者は喜びにあずかれる。双方から掘り進むトンネル工事最後の爆破開通の如く、分かり合う瞬間です。 「あずかる」は保証人となる意(ヨブ17:3/詩119:122)。世の中の表面的関係や、不健全な共依存関係は出てきません。主イエスが自分の内や他人との関係に、120%入っていただき聖霊が染み通り、喜びと悲しみを共有し合えるのです。キリストの肢体に連なるゆえに、「分からないけど分かる」と励ませるのです。

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