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MESSAGE

3月31日

世に勝つ者

Iヨハネ5:1-5

武安 宏樹 牧師

① 愛について
神を愛し隣人を愛することは言うまでも無く、加えて自分を愛することで、キリスト者の基本は「三重の愛」です。反キリストの者たちは肉体を忌み嫌い、罪を否定することで、心の深い部分で自分自身を憎んでいたと思われます。これは「自己愛」とは違います。自分を直視するだけでは愛することはできず、神を愛することで尊い作品とされていること、賜物を与えられていること、自分の過去&現在&未来全ての罪のために、十字架で死んでくださったこと。受けた愛をどのように隣人に適用するか、主イエスならどう接するかを想い、それで人を愛し祝福することで、心に神の喜びを感じて信仰が強められます。

② 信仰について
「信じる」は現在時制、「生まれる」は完了時制(過去~現在)であるように、神の救いの計画が在り、選ばれた私たちは時至って聖霊の導きで決心します。信仰は救いの結果で、人間の信頼関係同様に神との愛によって深められます。愛を知っていても信仰が不足すれば、自分の成長する実感が沸いてきません。逆に熱心だけでは消耗します。弱い自分を隠そうと鎧で身を固めるからです。主イエスは自分を投げ出して、恵みの海から喜んで私たちを愛されました。私たちの信仰はどこに根差しているでしょう。神に選ばれ新生した者として、十字架を背負いキリストを信じる実感から、希望の一歩を踏み出しましょう。

③ 従順について
「神の命令を守ること。それが、神を愛すること」(3節)愛と信仰が篤くても、聖書の御言葉に基づいていないと、一時的に実を結んでも倒れてしまいます。聖書はガイドブックや通読やデボーションなど、あらゆる方法で味わいます。今も生きて私たちのうちに聖霊を通して働き、神と人への愛を教え導きます。悪魔は愛と信仰を歪めるだけでなく、聖書信仰の無意味を盛んに惑わします。「勝つ」3回登場の中で、「打ち勝った」が一回完結を現す不定過去時制の他は、現在時制で「現に勝っている」意。洗礼式にて御前での誓約を思い起こしつつ、救われ続けている者として、御言葉で訓練されて愛と信仰を貫きましょう。

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